
「食後の睡眠で集中力がどう変わるのか知りたい」
「食後に頭がぼーっとすることなく、仕事を片付けたい」
このような疑問にお答えします。
本記事の内容
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- 食後にとる睡眠で集中力がアップする3つの理由
- 食後にとる仮眠の方法とは
本記事の内容をしっかりと押さえておけば、食後にとる睡眠の効果と仮眠の取り方がわかって、仕事をスムーズに進められるようになります。
結果的に「食後の睡眠で集中力がどう変わるのか知りたい」「食後に頭がぼーっとすることなく、仕事を片付けたい」という悩みは、限りなく減らせることができます。
Contents
食後にとる睡眠で集中力がアップする3つの理由
食後にとる睡眠の効果は以下の3つ。集中力がアップする理由をあわせて解説します。
- 脳がリフレッシュする
- 消化の効率が良くなる
- 昼食後の睡眠が無駄のない体を作る
脳がリフレッシュする
食後の睡眠で集中力がアップするのは、睡眠物質であるアデノシンがATPに作り替えられるからです。
人間の体は寝ている間に、エネルギーとして使ってできたアデノシンをATPに再合成しています。
そのため起きている時間が長くなると、エネルギーを作り替えるために眠気が起こります。
例えば昼に眠たくなって頭がぼーっとしてくるのは、エネルギーの元になるアデノシンが減って頭の働きが鈍るからです。
ですから食後に頭をスッキリさせて仕事をスムーズに進めるなら、短い仮眠でも良いのでアデノシンを作り替える時間を取りましょう。
消化の効率が良くなる
食後の睡眠は、頭を動かすエネルギーを効率よく補充するために必要です。
食後は、通常よりも胃腸の血液量が1.5~2倍に増えます。
そのため胃腸の働きが良くなったタイミングで寝て、消化に集中したほうが無駄なくエネルギーを補充できます。
もちろん、朝の仕事に使った思考で脳も疲れるため、食後に睡眠を取ることで集中力を回復できます。
食後の眠気は、脳の血液が減るのが原因なのか
ちなみに、食後は脳にいく血液が減って、胃腸にいく血液が増えることで眠気が起こる。と考える方もいますが間違いです。
脳は体のなかで重要な場所のため、多少の変化があっても大幅に血液が減ることはありません。
基本的に脳からではなく、手足から胃腸に血が送られます。
そして眠気が起こる理由は、前述したアデノシンと、12時間サイクルでくる体を休めるためのリズムです。
言い換えれば、睡眠物質をエネルギーに変換するのと、起きている最中に傷ついた神経や細胞を回復するために眠気が起こるということです。
昼食後の睡眠が無駄のない体を作る
食後の睡眠は太ると言われていますが、昼食後はまた別です。
夜と違って昼間は、ノルアドレナリンという代謝量を上げるホルモンが増えます。
このホルモンは血圧を上げて集中力を上げたり、基礎代謝率を上げてカロリーの消費量を増やします。
つまり昼食後すぐに寝ても、ノルアドレナリンが高く保たれて食べた物を効率良く消化してくれるのです。
とはいえノルアドレナリンが活発に働くのは、昼の13~15時くらいの間。
ですから食後に睡眠を取って良いのは昼だけのため、夜は食後すぐに寝るのをやめておきましょう。
食後にとる仮眠の方法とは
次は、食後にとる仮眠の方法について3つに分けて解説します。
- 寝る時間は長くなければ良い
- 寝るタイミングは15時よりも前にする
- 座ったまま寝る
寝る時間は長くなければ良い
食後にとる仮眠は、長くても30分までに止めることが必要です。
なぜなら睡眠慣性が強く働いて、仕事に集中できなくなるからです。
睡眠慣性とは簡単にいえば寝ぼけている状態のこと。
頭がぼーっとして思考が働かず、完璧に覚醒できていない状態を言います。
要するに食後に仮眠を長くとると、深い睡眠に入ってしまい、起きても仕事に集中できなくなるのです。
仮眠の状況別の取り方については、4つの仮眠が集中力を高める【4つの効果〜方法をまとめて解説】にまとめているので、読むことでさらに仮眠の理解が深まります。
- 睡眠慣性(寝ぼけ)を無くすには?
- 自分に合った睡眠時間を取る
- 睡眠の質を高める
- カフェインを摂る(仮眠のときのみ)
方法は上記のとおりで、仮眠のあとや朝に寝ぼけを起こさないためにはこの3つを満たすようにしましょう。
ある程度眠ったにも関わらず、朝に体がしんどかったり寝ぼけ(眠たい感覚)が起こるのは、睡眠時間や質に問題があります。
その場合は、①と②を見直すことをオススメします。
また、昼の仮眠後に寝ぼけた状態にならないためには、起きる20~30分前にコーヒーなどでカフェインを摂りましょう。
消化が始まる20~30分後と起きる時間をあわせることで、カフェインの覚醒効果により寝ぼけがグッと楽になります。
睡眠時間と質に関しては、下記2記事にまとめているので参考にどうぞ。
寝るタイミングは15時よりも前にする
食後に仮眠をとるうえで気をつけたいのが、15時よりも前に寝ることです。
あまり遅い時間に寝ると、睡眠物質の量や体温の高さに問題が起きて、夜の睡眠の質が下がります。
睡眠物質とはアデノシン(体を動かすATPの元)のことです。
筋肉を動かしたり、思考によって神経細胞を働かせた場合に、脳に少しずつ溜まっていきます。
なおかつ体温は、17時が1日のなかでピークになるのが基本です。
つまり15時を過ぎて仮眠を取ると
- 睡眠物質が少なく、夜の眠りが浅いことで疲れが取れずらくなる
- 17時に体温がピークにならず、夜に深く眠れなくなって疲れが取れない
要するに体のリズムが崩れ、次の日の調子を崩すことになります。
もちろん体温の低い状態が続くことから、集中力が落ちて仕事のペースも遅くなるため、
仮眠をとるタイミングに気を付けましょう。
座ったまま寝る
食後の仮眠で取り入れたいのが、座ったまま寝ることです。
仮眠は30分くらいまでで、なおかつ座ったままだと深い睡眠に入らずに寝起きがスッキリした状態で起きれます。
ちなみに横になるデメリットは次の3つです。
- 体の筋肉が脱力して深い眠りに入りやすくなる
- 寝過ぎてしまい、逆に体が疲れる
- 体のだるみが強くなり、起きれなくなる
あと私自身の経験上、ベッドで座って眠るのもやめておいたほうが良いです。
たとえ横にならなくても、寝起きは前頭葉の働きが落ちて「眠りたい」という欲求に負けやすくなります。
慣れが必要かもですが、椅子などで仮眠を取るほうが寝過ぎることを防ぎやすいです。
筋肉の脱力と頭が睡眠モードに入らないためにも、仮眠は椅子に座ったまま取ることをオススメします。
まとめ
では、要点をまとめておきます。
- 食後に寝るのは、エネルギーを補給して仕事をスムーズに進めるため
- 食後に寝るのは、エネルギーの補給率をあげて集中力を回復するため
- 食後に寝ることが消化をスムーズにし、体をシャープに保つ
- 仮眠は長くて30分。寝ぼけないためにもサクッと寝てサクッと起きよう
- 遅い時間の仮眠は、体を夜更かしモードにする。集中力を上げるなら時間を早く
- 座ったまま寝ることが頭と体を起きやすくする。集中力は浅い睡眠で上がる
食後に寝ることが仕事を楽にする。とも言えます。
ですから食後は頭を休めて、昼からの仕事に備えるようにしましょう。
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